やっていきますよ。
東日本大震災。
3月11日をさかいに色々な場所で、
いろいろな人の何かが変わってしまいました。
被災地の方々とは比べ物にならないけれど、
遠く離れた地でもいろいろな理由で、形で、関わる事も多くあります。
その中には嫌な事もあって、
それは致し方ない事だけではなく、
義援金詐欺だとか、およそ人のするべき事ではないような事実もあって。
そこまでいかなくても、自分の都合のいいように“震災”を使う人も多くいます。
少なからずそういう人を目にして。
なんでもかんでも「震災」の言葉だけで、
信じたり、許したりしてはだめなんだなあと思うから。
「被災地の方々の為に募金をお願いします!!」と、
声を張り上げて必死に訴える学生を見ても、
彼らのその言葉に、気持ちに、一片の嘘はなくとも、
大元がどうかはわからない、と通り過ぎてしまう大人を責める事はできない。
いつもしなきゃいけないことだとは思うけど、
いつも以上にいろいろなことをきちんと考えなくてはいけない時だなあと思う。
朝起きて。
仕事に行って。
たくさん考えてたくさん笑ってたまに愚痴言って。
そうやって一日を終えてご飯を作って食べてお風呂に入って眠る。
そんな当たり前の日々を過ごしています。
例えば今鈴が「ねむーい」とか「おなかすいた」とか、
甘ったるい事を言っている時間にも、
寒すぎて眠れない、床が固くて眠れない、
ご飯が満足に食べられない、
そういう人たちが何百、何千、何万といることを知っています。
ただ例えばそれは3月11日より前でも、
大きな目で見れば世界中にそういう人たちはいて。
だから普通に起きて、普通に働いて、
普通に家に帰る事が許されている環境で、
それをこなすことがダメな事だとは1つも思わない。
自然に笑える時に笑う事がダメな事とは少しも思わない。
被災地の方のインタビューで、妊婦さんが映っていて、
「今必要な物は?」というような質問に、
「お腹の子の為に野菜とか食べた方がいいんだろうけど、
そんな贅沢は言えない」
と答えていて。
果たして野菜を食べたいと思う事は日本に住んでいて贅沢な事だろうか?と
ふと思った。
きっと彼女は3月11日以前、野菜を食べたいと思うどころか、
より栄養価の高いものを、
より安全なものを食べたいと自然に思っていたと思うし、
出来る範囲で自然に選んでいたんだと思う。
もちろん温かいご飯でさえ満足に食べられていない人が多いのが現状で、
すぐには叶えられない事だというのは重々わかっている。
けれど彼女はきっと、
質問されなければそれを口にする事すらしなかったと思う。
出来ればもっと、当たり前の事を、
出来ないことはわかっていても口にしてほしい。
野菜だけじゃない。
子供が退屈するからボードゲームがほしい。
足元が冷えるから暖かい素材の靴下が欲しい。
口にするだけでもしてほしい。
もしかしたら口にするだけでも、それらが叶う日が1日、
早まるかもしれないから。
でもどこかで、
「そこで我慢してしまうのが日本人だよな」
と思ってしまうのもあって。
結局、外側から見ている人間なんだ、と自分自身思う。
今自分に出来る事は、
考えた上で、出来るだけ長期にわたって募金や義援金に協力させて頂く事。
しっかり働いて、必要な物を必要な分だけ買って、
経済を停滞させない事に微力ながらでも参加する事。
しっかり食べて、しっかり休んで健康を維持して、
出来るだけ病院のお世話にならない事。
頑張って頑張って、たくさん笑って、いざという時動けるだけ、
何か出来る事がある時にちょっとだけ踏ん張れるだけ、
精神を安定させていく事。
1つ1つを、少しずつでもしっかり考えていく事。
この震災の事を、我が身のものとしてリアルに感じる事はできないけど、
我が身のものとして頭では理解して、
明日からもいつも通り過ごしていこうと思います。
この度の震災で亡くなられた多くの方々のご冥福を祈ると共に、
今も被災地で闘い続けている多くの方々の明日が、
今日より幸せでありますよう、心よりお祈り申し上げます。
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